高校一年になろうとした春は、私にとって一番せつない思い出だ。
部屋の大掃除をしていた時に、ラジオからはキャンディーズの「微笑がえし」が流れていた。
地元の高校に合格して実家から通う私自身は、引っ越しの予定はなかったが、中学3年生の時に交際していた人は寮生活を送ることになっており、今までの生活にはっきり区切りをつけようとしていた。
いや、それ以上に私は別れの予感に打ちのめされていたのだ。
現実にはその時別れたわけではなく、その年の夏に私の方から別れを告げたのだが…
しかし、私の予感は春には重くのしかかっており、その時二人の関係は事実上終わったのだと、今でも思っている。