母のお別れ会後、どうも調子がすぐれない。
一番目立つのが虚無感。
世界から色がなくなったように感じる。
何ごとにも気が入らない。
などなど…。
一日の終わりに必ず本を開く。
山本健吉著『ことばの季節』
私が持っているのは文春文庫なので、表紙の絵が違うが、中身は同じだと思う。
様々な俳句や文芸の中のことばが散りばめられている。
一番母が(正気を保っている母ならば)好きな内容だ。
こういう本を間に挟んで、母と私はいくらでも話ができた。
逆にいうと本を挟まなければ何も話せなかったとも言える。
特殊な関係だったと思う。
すると午前3時頃までは眠れるのだ。