その後

コロナだけでなく、怪我、病気、すべてのその後を赤裸々に書きたいと思います。

強風の日に母を偲んで

「どっどど どどうど どどうど どどう

青いくるみも 吹きとばせ

すっぱいかりんも吹きとばせ

どっどど どどうど どどうど どどう

どっどど どどうど どどうど どどう」

          宮沢賢治 「風の又三郎」より

 

今日は凄い音で風が吹きまくっています。

こんな日には例え骨折がなくても、冷えから身体が痛くなっていたでしょう。

私の骨折は後遺症が残るかもしれない重症のものでしたし、その上線維筋痛症という厄介なものも加わっているので、仕事に完全復帰は無理だろうと、息子達は思っているようです。

 

そうかもしれませんね。

身体と相談しながら参加できるところはする、という限界付きの働き手になると思います。

それでもね、私はお客様と直接コミュニケーションを取るのが大好き。

それは私の活力にもなるので、限界付きでもいいから参加させてほしいなと思います。

 

冒頭に宮沢賢治風の又三郎」の有名な一編を挙げました。

それは、今日の風の音に触発されたものではありますが、同時にそれを朗読してくれた亡き母の声でもあるのです。

 

母が亡くなって約1ヶ月半ぐらい経ちました。

不思議なもので、今では寂しさより懐かしい声の再現の方が頻繁です。

そして改めて思います。

いろんな文学が何より好きだった、あなたが私の母で良かった。

私の心にこんなにたくさんの声を残して行ってくれた。

その一つ一つを丁寧になぞってみると、その作品が素晴らしいものであったことがわかり。改めてあなたの目を誇りに思うのです。

 

ありがとう、お母さん。