配達先の道路にいっぱい落椿があって、先日の雨でまだ濡れており、滑りやすくなっていたようで、そこに止まっていた車に、慌てて走って忘れ物を取りに行った私は、滑って右膝を激しく道路に打ち付けてしまいました。
両手をついたおかげで完全にこけることはなく、まぁよかったよ~ぐらいに考えてお届け先に戻ったのでしたが、どうも右膝が冷たいことに気づきました。
?と見てみると、ジーパンの上から赤い染みになっているのがわかります。
えっ?血?と一瞬怯みましたが、時間が押しており、そんなことに構っていられません。
何事もなかったように挨拶に戻って求められていた定番メニューを手渡し、少し世間話をして、その場を去ろうとした時、お客様の悲鳴に近い声が聞こえました。
「なに?これ?血じゃない?○○さんどうしたの?」
床を見ると私の足から伝って落ちたものと思しき血痕が…。
その時になって初めて結構な負傷をしてしまったことに気付いたのでした。
一緒に行っていた次男もお客様も大騒ぎになり、
「とにかく、ちょっと傷を見せて」
と言うのでジーパンとレギンスをめくって右膝を見ると、ゲッと思うほどパックリ割れていて、そこから血がドクドク出て来るではありませんか!
その場はますますパニックになり、
「お医者さんに行った方がいいんじゃない?」
「このまま仕事続けられる?」
と口々に言うのですが、私の頭の中には「早く次に移動しないと間に合わなくなる」ということだけがあって、不思議と痛みは感じないのでした。
「大丈夫です。車に戻って何とかします」
と言う私を振り切ってお客様は応急手当をしてくださいました。
幸い、割れているように見えた傷は皮がめくれただけで(とは言っても深い傷ですが)、それでも、血はジーパンの右足の膝下を染めてしまい、このままお客様の間を回るのは不可能ではないかと思われました。
でも、家には戻れないほど遠くにいる。
しかも不思議と私は痛くない。
これはアドレナリンが出てるっていうことなのでしょうか?
それとも私得意の解離(痛みを感じなくすることができる)でしょうか?
結局、血に染まったジーパンのまま午後までスケジュール通り回り切り、帰宅途中に寄ったドラッグストアで大きめの傷パッドを買って手当をしました。
…というのが今日の顛末です。
果たして明日になってどうなりますことやら…。