どうにもこうにも…

感染症で売り上げ激減。さらに襲って来た物価高で瀕死の我が家。喘ぐ日常を綴ります。

Left Alone

実は前回の明菜ちゃんの「難破船」から、思い出した歌がありました。

それはアメリカのブルースの女王と言われるビリ-・ホリディの遺作「Left Alone」です。

ビリーは歌詞を作り、それにマル・ウォルドロンが曲を付けたものですが、結局ビリーによって歌われることはありませんでした。

 

英語版の歌詞を紹介しましょう。

 

Left Alone

作詞:Billie Holiday
作曲:Mal Waldron

Where's the love that's made to fill my heart
Where's the one from whom I'll never part
First they hurt me, then desert me
I'm left alone, all alone

There's no house that I can call my home
There's no place from where I'll never roam
Town or city, it's a pity
I'm left alone, all alone

Seek and find they always say
But up to now, it's not that way

Maybe fate has let him pass me by
Or perhaps we'll meet before I die
Hearts will open but until then
I'm left alone, all alone

 

和訳については、あちこち探しましたがなかなか見つからず、ちょっとある方のサイトからお借りすることに…(ごめんなさい)。

 

私の心を満たしてくれる愛はどこにある?
私から離れることのない人はどこにいる?
あの人たちは私を傷つけ、見捨てていった
私は取り残される、ひとり孤独を背負って

 

「私の居場所」と言える家はどこにもなく
もう二度とさ迷い出さずに済む場所もない
小さな町でも大きな街でも、哀れなことね
私は取り残される、ひとり孤独を背負って

 

「探したら良いじゃないの」、誰もが言う
でも今まで、そんな方法さえなかったのよ

 

とうの昔にその人とすれ違ってたのかもね
それとも死ぬまでに二人は出会えるのかな
互いの心を開き合える人、でもそれまでは
私は取り残される、ひとり孤独を背負って

 

この歌をビリーが歌うことなく亡くなったということが本当に残念です。

聴いてみたかったな~、あの晩年のほとんど出なくなった声で…。

 

どうしても、歌われている「Left Alone」を聴きたくて、You Tubeを探していたら、こんな動画に行き当たりました。

アビー・リンカーンという歌手によって歌われたものだそうです。

(アビーについてはまた後日調べてみたいと思います)

 


Abbey Lincoln - Left Alone

 

2004年頃、私はこの歌に出会い、それからすっかりビリーの虜になりました。

忘れられない一曲です。

これほど心の深いところに入り込んだ歌はないと言ってもいい。

そこには私の心の原点ー孤独感の原点、彷徨う心の原点…と言えばいいかーと相通じるものがあると感じたんですね。

 

この辺りはまだ深く掘り下げていないので、これ以上は書けません。

「難破船」の孤独感にも通じるところがあるのか、ここに繋がったということだけは、私の心の動きとして記しておきたいと思います。